理事長挨拶

法人の理念 ~新たな地平をめざして~

施設の玄関先に法人の理念として「与える福祉ではなく その人にとって必要なことを その人の自立に向けて支援する」と記してあります。ベテスタという法人名の由来もそうなのですが、これは先代の理事長が法人設立時にヨハネ福音書から発想した理念です。

また施設の中庭にマリア像が設置されていることから、当法人をキリスト教系の施設だと思われがちですが、キリスト教であれ、仏教であれ、障害者施設において宗教は重要な役割を果たしています。それはともすれば傲慢になりがちな私たち人間の視点をたしなめてくれものとして私は意識しています。社会福祉法人が社会に対してできることがあるとするならば、私たち人間は互いに神の子だというベーシックな発想が根源的にあってこその活動だと考えています。

福祉政策の変化が目まぐるしい日本ですが、福祉が現在の水準に到達したのは過去における先人たちの文字通りの血と汗と涙の努力があったからに他なりません。行政が手厚く助けてくれるというというのはいつの時代であっても幻想にすぎません。先人たちの努力に報いるためにも、今後の私たちは今の福祉の限界を超えた新たな地平をめざしていきたいと思います。まずは国境を越えた福祉を展開していきます。

社会福祉法人ベテスタ
障害者支援施設 こいしろの里
理事長・施設長 李 在一

李在一

“ベテスタ”の語源

私たち、社会福祉法人ベテスタの法人の名である「ベテスタ」とは、新約聖書において、エルサレムにあったと記されているベテスダの池(Pool of Bethesda)から由来するものです。

ベテスダの池は、パレスチナ地方の古都エルサレムの旧市街(東エルサレム)、聖アンナ教会の庭にある池であるといわれ、新約聖書にはイエスが38年間にわたって病人を癒やしたと記されています。

「ベテスタ」は、当法人の理念をあらわしています。「ベテスタ」はヘブライ語で「恵みの家」という意味です。

ベテスダの池は、パレスチナ地方の古都エルサレムの旧市街(東エルサレム)、聖アンナ教会の庭にある池であるといわれ、新約聖書にはイエスが38年間にわたって病人を癒やしたと記されています。

あるとき、キリストが通りがかりの一人の病人に尋ねられました。「あなたは私に何を望みますか」と。
その病人は「私は動けない病気で38年間ここで寝ています。池にさざなみが立つ時、私を池にいれてくれる人は誰もいません」と答えました。

キリストは言われました「起きなさい、床を取り上げ、歩きなさい」と。
すると、その病人はただちに良くなり、歩きはじめました。

ヨハネ福音書に記されているこの出来事は、これからの福祉のあり方を適切に示しています。
それは、ハンディをもつ人に「あなたは私に何を望みますか?」と問いかける姿勢です。

そして、38年間も助けを待っていたのに誰も気づかず、気づいても手を差しのべなかった人々の中で、「その人」を見出す「目と心」そして支援する「手」となることです。

「与える福祉ではなく、その人にとって必要なことを、その人の自立へ向けて支援する」
それが私たち福祉施設の理念なのです。

「与える福祉ではなく、
その人にとって必要なことを、
その人の自立へ向けて支援する」
それが私たち福祉施設の理念なのです。

社会福祉法人ベテスタ
前理事長 故 林 邦治の言葉より